忘れるな身体よ, 2018

身体よ、忘れるな 受けた数多の愛だけでなく横たわる寝台だけでなく きみを見つめた眼の中に
語って震えた声の中に いかにも露わだった憧れのきらめきも 充たされなかったのは
ほんの偶然のせいだったか 決定的な過去となった今では 肌を合わせたようにも思えてくるではないか 忘れるな、ああ きみを見つめていた眼の中の あの憧れのきらめき
きみのためのあの声の中の あの憧れの震え忘れるな身体よ

​<コンスタンティヌス・カヴァフィスより>